サケ科魚類研究会について

サケ科魚類研究会(SSA: Salmonidae Studies Association)は、サケ科魚類の研究及びその教育普及に関する活動を行うことにより、サケ科魚類研究の発展とサケ科魚類及びその生息環境と人間社会との友好的関係を構築することを目的とし、2018年4月 1日設立されました。

会長より

 私たちは、漁業者、行政といった既存の利害関係者ではなく、「魚好き」という新たな立場から、サケ科魚類やそれらが生息する河川を良い形で未来に繋ぐことを目標に活動しています。

 現在の主な活動は、サケ科魚類の面白さを伝えること(あるいは自ら楽しむこと)を目的とした企画の立案・運営です。それによって、サケ科魚類や河川に対して優しい雰囲気の社会を実現させようとしています。


〈これまでの主な活動〉

・フィールドワーク(釣り・自然観察)

・活動報告会

・大人向け食育イベント「サクラマスが好きだ、と語り出したくなる夜」開催

・イワナを学ぶイベント「山形の中心(ATERA)でイワナを見つめる週」開催

・河川を考えるイベント「サケ科魚類の夕べ」開催

・学べるアートイベント「サケ科魚類!イワナ・ヤマメの新聞ちぎり絵ワークショップ」開催

・書籍「山形のイワナ」、「サケ科魚類ノートvol.1 ー山形のサケ科魚類たちー」制作

・身近なサケ科魚類を学ぶ「山形イワナ地図」、「山形ヤマメ地図」制作

 

 河川での経験や書籍購読で得た学びを、広く一般の人々に伝える活動を行ってきました。今後も自分たちが河川で魚と戯れることはもちろん、それに加えて、広く一般の人々が魚や河川に触れたり、考えたりする機会を創出することに力を入れていきます。

前会長より

最上川水系に遡上するシロザケをはじめとして、県魚サクラマス(およびその河川残留型のヤマメ)、イワナなど、サケ科魚類はふるくから貴重な食料・経済資源として北国の人々に身近な存在であり、その土地土地の文化とも密接に結びついてきました。

しかしいま、たとえばお寿司屋さんで「サーモン」を注文するとき、それがシロザケなのかアトランティックサーモンなのかキングサーモンなのか、はたまた海洋養殖されたニジマス(しばしば「トラウトサーモン」の名で流通)なのか、意識する人は多くはないでしょう。多くの現代人にとって「サーモン」はもはや生き物ではなく、赤い身の食材にすぎません。

またたとえば、サクラマスは山形県の魚(県魚)に指定されていますが、サクラマスはヤマメの降海型であり、両者は全くの同種であることはほとんど認知されていないように感じます。

こうしたサケ科魚類と私たちの結びつきの希薄化は、すなわち近代以降の社会・共同体が自然と切り離されたこと、あるいはむしろ積極的に切り離してきたことの一つの顕れであると考えています。

とはいえサケ科魚類研究会はこの現状を糾弾するでも悲嘆するでもなく、たたただサケ科魚類の魅力を伝え、食べたり眺めたり釣りしたり学んだりしながらサケ科魚類を多くの人に楽しんでいただきたい。そんな思いを胸に日々活動しています。

○ポータルサイト  下記のリンク先をご参照ください。

○協力者リンク


 山形大学河川環境学研究室のページです。書籍制作にご協力いただいたり、実験河川で勉強させていただいたりしました。心優しい先生と学生さんのいる研究室です!

○連絡先


サケ科魚類研究会へお問い合わせのある方は下記宛メールをお願いします。


Salmon.Studies.Association@gmail.com

(@は半角に変換してください。)