サクラマス産卵床巡検調査に同行させていただきました!

続けて失礼します!

旅館 朝日屋へ泊まった足で、山形大学農学部河川環境学研究室(以下、河川研)のサクラマス産卵床巡検調査に同行させていただきました。

電子書籍「山形のイワナ」制作の際に、ご執筆いただいた渡邉一哉先生にお願いして実現したのでした。

ご厚意に感謝申し上げます。

場所は、河川研のメインフィールドである早田川です。
早田川はそんなに大きな規模ではありませんが、変化に富んだ良い渓相を持つ川です。

入渓してすぐの地点から産卵床が見られました。

産卵床は想像よりも浅い場所にあり、何も考えずただ歩きやすさだけを考えて歩いていると踏んでしまいそうで、かなり注意が必要でした。

ちなみに、産卵床は親魚が砂を掘り返しているため、周りの川底に比べて白っぽくなっているそうです。

(写真真ん中、ピンクのマーカーあたりの産卵床も白っぽくなっています。わかるでしょうか。)

願わくば、婚姻色の個体をたくさん見たいなどと思っていましたが、産卵シーズンも終盤ということで、見られたのは産卵を終えたのメスの個体1匹だけでした。

残念ながら、うまく写真におさめることはできませんでしたが、産卵後も産卵床の周りにとどまる姿に親心を感じました。

また、使命を果たし、川底に沈んでいる個体もいました。
河川研の皆さん、力を合わせて回収し、貴重なサンプルとして保管されるそうです。

いろいろと貴重な話をお聞きしましたが、一番印象的だったことを紹介します。

河川研にはどのような場所(地形)がサクラマスの産卵に適しているかというノウハウが蓄積していて、そのような環境を人工的に作り出し、サクラマスに産卵してもらうことにも成功しているそうです。

そのノウハウを共有できれば、他のサクラマス遡上がある河川でもサクラマスの産卵床を増やすことも可能となります。

山形のサクラマスの未来を担っているのは、河川研の地道な活動であると言っても過言ではないと思いました。



こんなにも面白く、意義深い研究室が山形にあるということをもう10年、20年早く知っていれば…

などとも思う面もありますが、私たちは私たちで今できる活動を頑張ろうと決意を新
たにしたところです!

また、よろしくお願いします!

サケ科魚類研究会

山形県内をフィールドとして活動するサケ科魚類研究会(SSA)の公式ウェブサイト。サケ科魚類研究会(SSA)は、漁業者、行政といった既存の利害関係者ではなく、「魚好き」という新たな立場から、サケ科魚類やそれらが生息する河川を良い形で未来に繋ぐことを目標に活動しています。

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